「仕切るのに、仕切りすぎない」陶芸家夫妻が手がける“大人の仕切りプレート”を全5サイズ検証

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料理を一枚の皿にまとめられる「仕切りプレート」。洗い物を減らしやすく、ワンプレート料理にも便利な一方、「仕切りが高くて盛り付けにくい」「子ども用のランチプレートのようなデザインが多い」と感じる人もいる。

そんな一般的な仕切り皿とは異なる発想で作られているのが、器ブランド「tete(テテ)」の「しきりのうつわ」だ。

陶芸家の加藤好康氏・加藤智恵美氏夫妻が手がける同製品は、低く緩やかな曲線状の仕切りを採用。料理を完全に区切るのではなく、必要な部分だけを緩やかに分けながら、通常の平皿に近い感覚で盛り付けられる。

レビュー専門メディア「REVIEW PRESS」は今回、「しきりのうつわ」のXXS・XS・S・M・Lの全5サイズを実際に使用し、デザインやサイズ感、盛り付けやすさ、洗いやすさ、収納性などを検証した。

陶芸家夫妻が手がける器ブランド「tete」

teteは、陶芸家の加藤好康氏・加藤智恵美氏夫妻が夫婦で器を制作するブランド・工房。

ブランド名の「tete」には、ものづくりは人の「手」が加わることで成り立ち、完成した作品が「つくり手からつかい手へ」と手から手へ渡っていくという思いが込められている。

制作では主に石膏型を使った成形方法を採用しながら、一つひとつの制作工程に手仕事を加えている。

そのteteを代表する器の一つが「しきりのうつわ」だ。

一般的な仕切り皿は、直線状の壁などでプレート内部を複数のスペースに分割するものが多い。一方、teteでは曲線状の仕切りをそのまま器のデザインとして取り入れている。

いわゆるランチプレートらしさを抑え、作家ものの器として食卓に取り入れやすい外観に仕上げている点が特徴だ。

「仕切るのに、仕切りすぎない」低い曲線が特徴

「しきりのうつわ」の大きな特徴が、一般的な仕切り皿より低く設けられた仕切りだ。

高い仕切りは料理同士をしっかり分けられる反面、大きな料理を盛り付けにくかったり、箸やフォークを動かす際に仕切りが邪魔になったりする場合がある。

teteでは仕切りを低くすることで、メイン料理などを仕切りの上にまたがるように配置できる。

REVIEW PRESSが実際に料理を盛り付けて検証したところ、仕切りによってドレッシングや少量のソースが隣の料理へ流れるのをある程度抑えながらも、料理の大きさや配置を固定されにくいことが確認できた。

「料理を完全に分離する」のではなく、料理同士を緩やかに分けるという考え方だ。

一方、仕切り自体が低いため、スープや煮汁、大量のソースなどを完全に分離したい用途には向いていない。

深い仕切り皿と通常の平皿、その中間に位置するような使い勝手といえる。

約10cmから約25.5cmまで全5サイズを展開

もう一つ特徴的なのが、用途に応じて細かく選べるサイズ展開だ。

「しきりのうつわ」には、XXS・XS・S・M・Lの5サイズが用意されている。

最小のXXSは約10cm。薬味や漬物、小さな副菜、ナッツやドライフルーツなど、少量の料理を複数種類盛り付ける用途に使える。

XSは約15cmで、取り皿やデザートプレートなどに対応。ケーキとフルーツ、複数の副菜などを分けて盛り付けやすい。

Sは約19.5cm。トーストやサラダ、フルーツを組み合わせた軽めの朝食や、おつまみをまとめた一皿などに使いやすいサイズだ。

Mは約22cmで、朝食からランチまで幅広く対応。パン・サラダ・フルーツだけでなく、メイン料理と副菜を組み合わせた一人分の食事もまとめやすい。

最大のLは約25.5cm。ハンバーグや魚料理などのメインに、ご飯、サラダ、副菜まで盛り付けるなど、夕食をワンプレート化できるサイズとなっている。

既存のS・M・Lに加え、小型のXXS・XSも展開されており、薬味用の小皿から一食分のワンプレートまで同じシリーズでそろえられる。

低い仕切りが「洗いやすさ」「収納性」にもつながる

低い仕切りは、盛り付けだけでなく日常的な使い勝手にも影響している。

仕切り皿は構造上、仕切りの角部分にスポンジが入りにくいことがある。

今回の実使用では、「しきりのうつわ」は仕切りが低く、直角に深く区切られたタイプと比較してスポンジを当てやすいことが確認された。

複数の料理を一枚にまとめられるため、料理ごとに小皿を用意する場合と比べ、使用する食器の枚数を減らしやすいのもワンプレートならではの利点だ。

さらに特徴的だったのがスタッキング性。

一般的な深い仕切りプレートは、複数枚を重ねると高さが出やすい。一方、「しきりのうつわ」は仕切りが低いため、複数枚を重ねても比較的コンパクトにまとまる。

デザインだけでなく、食器棚への収納まで考えた際にも低い仕切りが機能している。

ただし、Lサイズは直径約25.5cmあるため、奥行きの小さい食器棚では収納できない可能性があり、購入前のサイズ確認は必要となる。

作家ものの器を「特別な日」から日常へ

「しきりのうつわ」は、素材に磁土・磁器を使用し、日本国内で製造されている。

電子レンジに対応するほか、食洗機も使用可能。食洗機については手洗いが推奨されている。オーブンと直火には対応していない。

陶芸家が手がける器でありながら、観賞用や特別な日のためだけの器ではなく、朝食やランチ、夕食といった日常の食卓で使うことを前提としている点も特徴だ。

一般的な量産型のランチプレートとは価格帯も異なるが、作家によるものづくりと日用品としての実用性を組み合わせた製品として位置付けられる。

“子ども向け食器”だけではない仕切り皿の選択肢

仕切り皿というと、子ども用のランチプレートや介護食器など、機能性を優先した製品を思い浮かべるケースも少なくない。

しかし、「しきりのうつわ」は、仕切りそのものを曲線のデザインとして取り込み、マットな質感と組み合わせることで、一般的な仕切り皿とは異なる方向性を打ち出している。

さらに、仕切りをあえて低くすることで、「料理をきれいに分ける」という従来の仕切り皿の機能を残しつつ、通常の平皿に近い盛り付けの自由度を確保した。

「仕切るのに、仕切りすぎない」。

見た目だけではなく、盛り付け、洗浄、収納まで含めた使い勝手に低い仕切りを生かしている点が、この器ならではの特徴といえそうだ。

REVIEW PRESSでは今回、XXSからLまで全5サイズを実際に使用し、料理を盛り付けた際の使用感やサイズごとの用途、洗いやすさ、収納・スタッキング性などを写真付きで紹介している。

元記事:【レビュー】tete|大人の仕切りプレート「しきりのうつわ」全サイズを使ってみた

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