スマホ1枚で「肌印象年齢」まで算出!美容テック企業KAIAN、AI肌診断「EVOLURE CODE」で化粧品選びをデータ化

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化粧品を「口コミ」ではなく、自分の肌データから選ぶ時代が近づいている。

美容テック企業のKAIAN株式会社が展開するスキンケアブランド「EVOLURE(エボリュー)」は、スマートフォンで撮影した顔写真から肌状態をAI解析する「EVOLURE CODE」を展開している。

専用機器は不要。顔写真1枚から、ハリ・シワ・シミ・毛穴・うるおい・透明感・キメ・赤みの8項目を0〜100点で数値化し、総合スコアや「AI推定肌印象年齢」まで表示する。

さらに特徴的なのは、診断結果を表示して終わらないことだ。

AIが現在の肌状態から優先したい美容成分を提示し、その結果をもとに実際に使用する美容液やアンプルまで提案する。

つまり、

肌を撮影する
→ AIで分析する
→ 必要な成分を知る
→ 化粧品を選ぶ
→ 使用後に再診断する

という美容行動を一つのサービス内で循環させる。

レビュー特化メディア「REVIEW PRESS」は、実際にEVOLURE CODEを使用し、AI肌診断から製品レコメンド、提案された美容液の実使用まで検証した。

「口コミで化粧品を選ぶ」常識にAIが切り込む

ドラッグストアから百貨店、ECまで、現在は膨大な種類のスキンケア商品が販売されている。

一方で、消費者にとっては「どの商品が自分の肌に合うのか」という問題が残る。

SNSの口コミ、ランキング、インフルエンサーの紹介などを参考に商品を購入しても、他人の肌に合うものが自分にも合うとは限らない。

EVOLUREが打ち出しているのは、その選び方そのものを変える仕組みだ。

「人気の商品を探してから買う」のではなく、「自分の肌を測定してから商品を選ぶ」。

ヘルスケア領域ではスマートウォッチなどによる数値化が一般化しているが、美容分野でも「データを起点に行動を変える」という考え方が広がり始めている。

EVOLURE CODEは、その流れをスキンケア商品選びまでつなげたサービスといえる。

スマホだけで8項目を数値化、AI推定肌印象年齢も

EVOLURE CODEの利用に、美容クリニックに設置されているような大型の肌診断機は必要ない。

スマートフォンなどから顔写真を撮影すると、AIが画像を解析。

診断対象となるのは、

  • ハリ
  • シワ
  • シミ
  • 毛穴
  • うるおい
  • 透明感
  • キメ
  • 赤み

の8項目だ。

それぞれが0〜100点で表示されるほか、総合的な肌スコアと「AI推定肌印象年齢」も確認できる。

REVIEW PRESS編集部が実際に診断した結果は、総合スコア78点、AI推定肌印象年齢28歳だった。

自分では「肌の調子が良い」「最近乾燥している」と感覚的に把握していた状態を、数値として確認できる点は分かりやすい。

なお、AI推定肌印象年齢は医学的な「肌年齢」を測定するものではなく、顔写真から読み取った見た目の印象をAIが推定した参考値となる。

AIの診断だけを正解にしない「主観×AI」

EVOLURE CODEには、AI美容サービスとして興味深い設計もある。

AIによる診断後、ユーザー自身が「自分ではどう感じているか」を入力できる。

例えば、AI上では赤みの評価が比較的高くても、本人が最近赤みを気にしているのであれば、その情報も考慮する。

つまり、AIによる画像解析を一方的な正解とせず、本人の肌感覚も診断に取り込む

生成AIや画像認識AIの精度向上が進む一方、実際の身体状態を画像だけで完全に把握することは難しい。

EVOLURE CODEは、その弱点を「主観情報との組み合わせ」で補完する設計となっている。

美容クリニックの肌診断機「VISIA」経験者が比較

今回の検証では、編集部員が過去に美容クリニックで受けた「VISIA」の肌診断経験と比較した。

VISIAは専用カメラや一定の撮影環境を使用し、シミ、シワ、毛穴、キメ、赤みなどを分析する肌画像診断機。

EVOLURE CODEはスマートフォンの顔写真だけを利用するため、当然ながら撮影環境や解析方式は大きく異なる。

REVIEW PRESSによる比較では、一部項目でVISIAを受けた際の印象とのズレも確認されたため、診断精度は「△〜〇」程度と評価した。

一方で、大まかな肌状態の傾向については一致する部分もあった。

数千円程度の診断料が発生するケースもある専用機器と同等の精度を求めるサービスではなく、自宅から短時間で肌状態の目安を把握できることに価値があると考えた方がよさそうだ。

AI肌診断の次は「AIが化粧品を選ぶ」

EVOLURE CODEでニュース性が高いのは、肌を分析できることだけではない。

診断結果を商品購入まで直結させている。

肌状態の分析後には、その人が優先的に取り入れたい美容成分をAIが提示する。

REVIEW PRESSの診断では、

  • 乳酸桿菌発酵液
  • クロレラエキス
  • ヘキサペプチド-33

などが候補として表示された。

さらに、その結果からEVOLUREブランド内の美容液やアンプルを自動でレコメンド。

今回提案されたのは、

  • CellVital Longevity Serum C
  • Longevity Care Ampoule
  • Skin Conditioning Ampoule

の3製品だった。

従来の肌診断サービスは「あなたは乾燥傾向です」「保湿を意識しましょう」とアドバイスを表示する形が中心だった。

EVOLUREではそこからさらに踏み込み、「何が必要か」だけでなく「何を使うか」までAIが決める

肌診断AIが商品検索機能まで担うことで、美容ECにおける購買体験そのものを変える可能性がある。

AIが選んだスキンケアを、そのまま実際に使用

REVIEW PRESSでは、診断だけで検証を終えず、AIから提案された3製品も実際に使用した。

ベース美容液として提案された「CellVital Longevity Serum C」には、発酵由来成分や複数のペプチドを配合。

乳酸桿菌発酵液、バチルス発酵物、コメ発酵液などに加え、パルミトイルトリペプチド-38やヘキサペプチド-33などを組み合わせている。

実際の使用感は比較的伸びが良く、強いベタつきは感じにくかった。

さらに、肌状態に応じて「Longevity Care Ampoule」「Skin Conditioning Ampoule」などを追加する。

ベースとなる美容液に、その時々の肌状態に応じたアンプルを組み合わせるという仕組みだ。

従来の「お気に入りの美容液を1本使い続ける」という考え方とは異なり、肌状態に合わせて構成を変更していく「モジュール型」のスキンケアに近い。

「乾燥肌・脂性肌」ではなく、肌の変化を追う

EVOLUREが掲げているもう一つのキーワードが「Skin Longevity」だ。

一般的なスキンケアでは、「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」など、肌質を固定的なタイプとして分類することが多い。

しかし実際の肌状態は、季節、睡眠、紫外線、生活習慣などによって変化する。

EVOLURE CODEでは、肌状態を7タイプの傾向から分析し、その時点で必要なケアを提示する。

さらに再診断を行えば、過去のスコアとの変化も確認できる。

診断
→ スキンケア
→ 再診断
→ 製品変更

というサイクルを繰り返すことで、化粧品を固定的に選ぶのではなく、その時の肌状態に合わせて変更していく。

これは美容商品の販売というより、「肌データを継続的に管理するサービス」に近い考え方でもある。

顔写真をAIに送る時代、「画像をどう扱うか」も重要に

一方、AI肌診断が広がれば、新たに重要になるのがプライバシーだ。

顔写真は一般的な商品検索履歴などと比べても、取り扱いに注意が必要な情報となる。

EVOLURE CODEでは、撮影した画像を暗号化通信でGoogleのGemini APIへ送信し、解析後に破棄する仕組みを採用。

KAIAN側では顔画像自体を保存せず、診断結果となるテキスト情報などを保存するとしている。

また、AI肌診断時には氏名、電話番号などと顔写真を直接ひも付けるのではなく、匿名識別子で管理する仕組みを採用している。

生成AIを利用した美容サービスが増えるなか、今後は「何が診断できるか」だけでなく「顔データをどう扱っているか」もサービスを選ぶ基準になりそうだ。

「AI肌診断」は美容ECの入口になるのか

これまでECサイトで化粧品を購入する場合、

商品を探す
→ 口コミを見る
→ 成分を調べる
→ 購入する

という流れが一般的だった。

EVOLURE CODEでは、その順番が逆になる。

自分の肌を診断する
→ 必要な成分を知る
→ AIから商品を提案される
→ 購入する

という流れだ。

ECサイトにおける検索窓の代わりに「自分の顔」が商品の検索条件になる、と考えると分かりやすい。

AIによるパーソナライズが広告やECで進むなか、化粧品業界でも「誰に人気の商品か」から「自分に何が必要か」へと購入基準が変化する可能性がある。

美容市場でも始まる「測ってから買う」

スマートウォッチでは、睡眠時間や心拍数を測定して生活習慣を見直すことが一般的になった。

体重計では体脂肪率を記録し、運動内容を変更する。

美容でも同じように、

肌を測る
→ 数値を見る
→ ケアを変える
→ 再び測る

という行動が一般化していく可能性がある。

EVOLURE CODEの診断精度は専用機器と同等ではなく、今回の検証でも一部の評価にズレは確認された。

それでも、スマートフォン1台で8項目の肌状態を可視化し、AI推定肌印象年齢を表示し、美容成分から購入商品までつなげる仕組みは、これまでの「口コミ中心の化粧品選び」とは大きく異なる。

口コミを検索して化粧品を選ぶ時代から、自分自身の肌データを検索条件にして化粧品を選ぶ時代へ。

AI肌診断が単なる美容コンテンツで終わるのか、それとも化粧品ECの新たな入口になるのか。

EVOLURE CODEは、その変化を示す一例として注目されそうだ。

元記事:【レビュー】EVOLURE(エボリュー)でAI診断~提案された美容品まで使ってみた

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