“靴を水洗いする”常識を変える? 日本初※「ジェット泡」採用、Sereniqのシューズケア2製品を実機検証

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お気に入りのスニーカーをきれいに保ちたい。しかし、汚れるたびに靴ひもを外し、水で丸洗いして乾燥させるのは時間がかかる。

そんな従来のシューズケアを、「汚れたらその場で泡を吹きかけて拭く」という方法に変えようとしているのが、MOON-X JapanのLEVANTEカンパニーが展開するライフケアブランド「Sereniq(セレニック)」だ。

同ブランドが展開する「ジェットシューズ泡クリーナー」は、靴用クリーナーとして日本で初めて※「F5Tジェットフォーマー」を採用。直線状に噴射される泡を靴へ吹きかけ、付属のクロスで拭き取るだけで、水ですすがずに汚れをケアできる。※2025年10月、F5Tジェットフォーマー製造メーカー調べ。

さらに、同ブランドではフッ素系コートによって水だけでなく油汚れの付着も防ぎやすくする「ウォータープルーフスプレー」も展開。

「汚れを落とす」から「次の汚れを防ぐ」までを自宅で完結させるシューズケアを提案している。

レビュー特化メディア「REVIEW PRESS」は2026年8月31日、2製品を実際のランニングシューズに使用し、汚れ落ちや作業時間、撥水性能まで検証した。

2025年誕生、MOON-Xグループが仕掛ける新ライフケアブランド

Sereniqは、2025年4月に誕生したライフケアブランド。

第一弾として発売されたのは「シューズデオドラントパウダー」で、靴のニオイという日常的な悩みに対し、機能性だけでなく「玄関に置いても生活感が出にくいデザイン」を打ち出した。

その後、2025年10月には「ウォータープルーフスプレー」、同年11月には「ジェットシューズ泡クリーナー」を相次いで投入。

靴のニオイ対策から、汚れ落とし、撥水・撥油までラインアップを広げた。

ブランドの背景にあるのがMOON-Xグループだ。

MOON-Xは2024年、ヘルス&ビューティーケア製品を展開するレバンテ株式会社の株式を100%取得してグループへ統合。

さらに2026年4月には、レバンテを含む国内ブランド事業6社をMOON-X Japan株式会社へ統合し、現在は「LEVANTEカンパニー」としてブランド運営を行っている。

短期間でSereniqの商品カテゴリーを広げている背景には、こうしたグループのブランド運営基盤もある。

背景にあった「スニーカーを洗うのが面倒」という課題

ジェットシューズ泡クリーナーの開発背景として、メーカーが挙げているのがスニーカーの日常化だ。

スニーカー通勤の普及などによって、スニーカーは休日だけでなく仕事でも履くアイテムになった。

一方、「水洗いが大変」「手入れするのが面倒」「出かける直前になって汚れに気付く」といった不満も生まれている。

そこでSereniqが採用したのが、水へ浸して洗うのではなく、汚れた部分だけを泡で狙う方法だった。

製品は2025年11月25日からオンラインで順次発売。価格は2,970円(税込)、容量は150mLとなっている。

靴用クリーナーで日本初※「F5Tジェットフォーマー」を採用

一般的な泡タイプのクリーナーとの大きな違いが、泡の出方だ。

ジェットシューズ泡クリーナーには、「F5Tジェットフォーマー」と呼ばれる容器を採用。

通常のポンプ式泡のように手元へ泡を出すのではなく、ノズルを押すと泡が直線状に勢いよく噴射される

メーカーによると、靴用クリーナーへのF5Tジェットフォーマー採用は日本初※。ガスを使用せずに泡を吐出でき、ソールの溝や縫い目など、狙った部分へ直接吹きかけられることを特徴としている。※2025年10月、F5Tジェットフォーマー製造メーカー調べ。

REVIEW PRESSでも実際に噴射すると、もこもことした泡が細長く飛び、靴の一部分へ直接当てることができた。

「靴全体を洗う」というより、汚れた箇所だけをピンポイントでメンテナンスするための構造だ。

水なしでどこまで落ちる? ランニングシューズ2足で検証

問題は、本当に水を使わず汚れが落ちるのかという点だ。

REVIEW PRESSでは、実際に使用していたランニングシューズ2足で検証した。

まず、表面に黒ずみが付着したシューズへジェット泡を噴射。

泡をなじませた後、付属のマイクロファイバークロスで拭き取ったところ、白いソール部分の黒ずみはかなり目立ちにくくなった

さらに、より深い汚れがある箇所でも検証。

経年劣化による黄ばみや傷まで新品同様に戻すことはできなかったが、表面に付着していた目立つ汚れについては改善を確認した。

作業時間は、汚れ1か所につきおよそ2~3分。

靴を水へ浸し、ブラシで洗って数時間乾燥させる方法とは大きく異なる。

「丸洗いの代替」ではなく、“汚れをためない”ケア

実際に検証すると、商品の立ち位置も見えてきた。

経年劣化による黄ばみや深い傷、長期間蓄積した頑固な汚れまで完全に消せるわけではない。

Web上の口コミでも、軽い汚れやゴム部分を評価する声がある一方、「汚れが十分に取れなかった」という評価も確認されている。

そのため、「どれだけ汚れた靴でも新品のように戻す洗剤」というより、汚れが付いた段階で2~3分で拭き取り、汚れを蓄積させないという使い方に向いている。

洗濯機やブラシによる丸洗いを完全になくす製品ではなく、丸洗いするまでの間隔を延ばす“日常メンテナンス”という位置付けが近い。

次は「洗う」のではなく「汚さない」

Sereniqがもう一つ用意しているのが、「ウォータープルーフスプレー」だ。

こちらは2025年10月11日から販売され、価格は2,750円(税込)、容量は500mL。

フッ素系コートによって水を弾くだけでなく、油分を含む汚れも付着しにくくする撥水・撥油性能を特徴としている。

メーカー公表のJIS L 1092スプレー法による撥水性試験では「4級」と評価されている。

スニーカーだけでなく、本革、合成皮革、スエード、キャンバス、ナイロン、バッグ、衣類、アウター、スポーツウェア、アウトドア用品など、幅広い用途を想定している。

本来水を通しやすい「メッシュ靴」で撥水力を検証

REVIEW PRESSでは、防水性能を確認するため、あえて水が染み込みやすいメッシュ素材のランニングシューズでテストした。

スプレーを吹きかけて5~10分程度乾燥させ、その上から水を落とす。

すると、本来であれば水を吸い込みやすいメッシュ表面に水滴が球状に残り、そのまま弾かれる状態を確認できた。

比較的大きな水滴でも表面に留まり、シューズ内部へすぐ染み込む様子は見られなかった。

また、施工後にメッシュ部分を触ってみても、強いベタつきや手触りの大きな変化は感じられなかった。

防水性能そのものだけでなく、「施工したことによって素材感が大きく変わらない」という点も、靴やバッグへ使ううえでは重要になる。

“完全防水”ではない 長時間の雨では浸水の声も

一方、防水スプレーを使用したからといって、通常の靴が完全防水になるわけではない。

Web上の口コミでは、「リュックが水を弾くようになった」「シミや変色が起きなかった」「容量が多く気兼ねなく使える」などの評価が確認された一方、ナイロン素材で使用したユーザーからは「長時間の雨では浸水した」という声もあった。

あくまで表面へ撥水・撥油性を付与する商品であり、防水素材そのものへ変える製品ではない。

通勤時の急な雨や水はね、飲み物、泥・油汚れなど、日常生活で起こり得る短時間の水濡れや汚れへの予防策として考えた方がよいだろう。

「落とす→守る」を2ステップ化

今回2商品を一緒に検証すると、Sereniqが狙っているシューズケアの形も見えてくる。

従来は、

汚れる

靴を丸洗いする

乾かす

また履く

という「汚れてから洗う」ケアが一般的だった。

Sereniqが提案するのは、

泡クリーナーで汚れを落とす

乾燥させる

ウォータープルーフスプレーを施工

次の水・油汚れを付きにくくする

という流れだ。

汚れを落として終わりにするのではなく、その後の汚れまで防ぐ。

いわばシューズケアを「洗浄」から“予防メンテナンス”へ変える考え方だ。

500mLの大容量、防水スプレーを「靴専用品」にしない

ウォータープルーフスプレーの容量は500mL。

靴1足だけへ少量使用する製品としては大きい。

一方で、Sereniqは靴だけでなくバッグ、アウター、本革、スエード、アウトドア用品などへの使用も想定している。

そのため、

・玄関で家族の靴をまとめて施工する
・新品のバッグを使い始める前に吹きかける
・雨予報の前日にアウターへ使用する

といった用途にも広げやすい。

防水スプレーを「靴専用品」としてではなく、家の中にある複数のファッション用品をまとめて守るライフケア用品として設計している点も特徴だ。

なぜシューズケア用品まで「デザイン」を重視するのか

Sereniqの商品でもう一つ特徴的なのが、パッケージだ。

従来の靴用洗剤や防水スプレーは、性能や注意書きを前面に出した業務用品に近いデザインも多い。

一方、Sereniqはブランド立ち上げ当初から「玄関や室内に置いても違和感のないデザイン」を重視している。

使うたびに収納棚の奥から取り出すのではなく、普段から玄関へ置いておく。

それによって、「汚れに気付いたらすぐケアする」という習慣につなげる。

デザインを単なる見た目ではなく、メンテナンスの頻度を上げるためのユーザー体験の一部として扱っているとも考えられる。

2026年、MOON-X Japanへの統合後もブランドを展開

Sereniqを手掛けてきたレバンテは、2024年にMOON-Xグループ入り。

2026年4月には国内ブランド事業再編により、ケラッタ、太陽、猫壱、レバンテ、B.VALANCE、Vieonの6社がMOON-X Japanへ統合された。

現在、旧レバンテの事業はMOON-X Japanの「LEVANTEカンパニー」として運営され、Sereniqも同社のブランドラインアップに掲載されている。

MOON-Xは共創型M&Aを軸に複数の消費財ブランドを展開しており、2026年8月には創業7周年を迎えた。

美容・健康分野を中心に展開してきたLEVANTEカンパニーが、シューズケアを起点とするSereniqをどこまでライフケア領域へ広げるのかも注目点となる。

“靴は汚れたら洗う”から、“汚れをためない”時代へ

今回の実使用検証では、ジェットシューズ泡クリーナーによって軽い黒ずみや表面汚れが目立ちにくくなり、1か所あたり約2~3分でケアできた。

ウォータープルーフスプレーでは、本来水を吸収しやすいメッシュ素材でも、水滴が表面に残るほどの撥水性を確認した。

もちろん、経年劣化による黄ばみや頑固な汚れまですべて落ちるわけではなく、防水スプレーも靴を完全防水に変えるものではない。

それでも、

「汚れた靴を休日にまとめて洗う」

のではなく、

「気付いた時に2~3分で落とし、その後の汚れまで防ぐ」

という発想は、シューズケアのハードルを下げる。

スニーカーが仕事・休日を問わない日常靴となった今、靴のお手入れも“大掃除型”から“日常メンテナンス型”へ変わっていくのか。

2025年に誕生し、短期間で消臭・防水・洗浄へと商品領域を広げたSereniqは、そんな変化を象徴するブランドの一つになりそうだ。

元記事:【セレニック】ジェットシューズ泡クリーナーとウォータープルーフスプレーを徹底レビュー

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