成分名と“濃度”がそのまま商品名に!?金沢発「The LOCOSIM」のナイアシンアミド5%・バクチオール2.5%を実使用検証

「ナイアシンアミド」「バクチオール」「ビタミンC」など、美容成分そのものを基準にスキンケアを選ぶ消費者が増えている。
そんな“成分買い”をさらに分かりやすくしたブランドが、石川県金沢市を拠点とするTLCSのスキンケアブランド「The LOCOSIM(ザ ロコシム)」だ。
同ブランドは「美容のヒーロー成分を、たっぷりと、シンプルに。」を掲げ、成分名だけでなく配合濃度まで商品名に表示。
「ナイアシンアミド 5.0 セラム」「バクチオール 2.5 クリーム」「ビタミンC 10.0 セラム」など、「何が、どの程度入っているのか」を一目で把握できる商品設計を特徴としている。現在はジェンダーフリーのスキンケアブランドとして複数の美容液・クリームを展開している。
レビュー特化メディア「REVIEW PRESS」は2026年8月27日、同ブランドの主力商品である「ナイアシンアミド 5.0 セラム」と「バクチオール 2.5 クリーム」を実際に使用。

成分構成だけでは分からない、テクスチャー、ベタつき、保湿感、使いやすさ、価格まで検証した。

「ブランド名より成分を見る」美容市場に照準
これまで化粧品選びでは、ブランドイメージや口コミ、パッケージなどが大きな購入基準になってきた。
一方、SNSや美容メディアを通じて成分に関する情報へ触れやすくなったことで、「ナイアシンアミドを取り入れたい」「レチノール以外の選択肢を試したい」「セラミドが何種類入っているのか確認したい」と、配合成分から商品を逆引きするような買い方も珍しくなくなっている。
The LOCOSIMは、こうした動きを商品名そのものに反映したブランドだ。
公式サイトでも「主役を張れる、本当に肌に届けたい美容成分を厳選、高濃度配合」と掲げ、不要な成分を可能な限り省いたシンプル設計を特徴としている。
つまり「高級ブランドだから選ぶ」のではなく、“この成分をこの濃度で使いたいから選ぶ”というスキンケアの選択肢を提示している。
公式ストア人気1位・2位をREVIEW PRESSが実検証
2026年8月時点のThe LOCOSIM公式ストアでは、
1位:ナイアシンアミド 5.0 セラム
2位:バクチオール 2.5 クリーム
というランキングになっている。
今回REVIEW PRESSが検証したのは、まさにこの2商品だ。
「ナイアシンアミド 5.0 セラム」は80mL・2,750円(税込)。
一方、「バクチオール 2.5 クリーム」は40mL・3,290円(税込)。
いずれも成分濃度を明示しながら3,000円前後に価格を抑えており、成分重視型スキンケアとして手に取りやすい価格帯に設定されている。
ナイアシンアミド5%を「多重層リポソーム化」
まず検証したのが「ナイアシンアミド 5.0 セラム」。
名前の通り、整肌成分としてナイアシンアミドを5%配合した美容液だ。

特徴的なのは、単にナイアシンアミドを高配合しているだけではないこと。
ナイアシンアミドをはじめとする美容・保湿成分を、リン脂質で構成された多重層リポソームに取り込む処方を採用している。
ブランド側によると、肌との親和性を高めて角層へなじみやすくするとともに、カプセルが徐々にほぐれることで成分を時間差で放出する設計としている。
同製品は2023年に発売され、2024年9月にはパンテノールとN-アセチルグルコサミンを追加してリニューアルされた。
「高濃度=重い」とは限らない 実使用では軽い質感
REVIEW PRESSが実際に使ったところ、テクスチャーはややとろみがありながら、比較的みずみずしい。
少量でも顔全体へ広げやすく、肌表面にいつまでも残るような重さは感じにくかった。
同商品はグリセリン・オイルフリー。
さらに、合成香料、合成着色料、エタノール、パラベン、シリコンなども使用していない。
実使用でもベタベタした感触や強い被膜感が少なく、ナイアシンアミドを取り入れながら軽めの使用感を求める人と相性がよさそうだった。
一方で、オイルフリーのため、強い乾燥を感じる場合は乳液やクリームを重ねた方が使いやすい。
「成分濃度が高い=濃厚で重たい化粧品」というイメージとは異なり、高濃度成分と軽い使用感を両立させている点が印象的だった。
ナイアシンアミドだけではない 3種類のヒト型セラミドも
成分表を見ると、主役はナイアシンアミドだが、周辺成分も充実している。
ナイアシンアミド5%に加え、
- ガラクトミセス/シラカンバ樹液発酵液
- パンテノール
- AQUATIDE®を構成するヘキサカルボキシメチルジペプチド-12
- セラミドNG
- セラミドNP
- セラミドAP
- アセチルグルコサミン
- 水溶性プロテオグリカン
などを配合している。
「ナイアシンアミドだけを5%入れた美容液」ではなく、発酵由来成分やセラミド、保湿・整肌成分を組み合わせているのが特徴だ。
80mL・2,750円、“美容液の大容量化”も特徴
価格面でも興味深い。
ナイアシンアミド 5.0 セラムは80mLで2,750円(税込)。
一般的な美容液には30mL前後の商品も多い中、比較的大きな80mLという容量を採用している。
高価格帯の美容液を少量ずつ使うという従来型の商品設計ではなく、成分を明確にしたうえで、朝晩継続して使いやすい容量・価格を狙った商品と考えられる。
実使用でも少量で広げやすかったため、REVIEW PRESSでは成分構成まで含めてコストパフォーマンスを高く評価した。

もう一つの主力は「バクチオール2.5%」
セットで検証したのが「バクチオール 2.5 クリーム」。
植物由来の整肌成分バクチオールを2.5%配合した美容クリームだ。

使用しているのは、純度99%以上の高純度バクチオール原料「Sytenol® A」。
バクチオールはレチノールそのものではないが、ハリやキメを意識した化粧品で利用され、「レチノールオルタナティブ」などと紹介されることがある美容成分だ。
The LOCOSIMでは、もともとバクチオール1.5%のクリームとして展開していたが、2025年4月に1.5%から2.5%へ増量してリニューアル。
同時に、ヒト型セラミドについても3種類から5種類へ増やした。
バクチオールだけでなく、ペプチドを3%配合
バクチオール 2.5 クリームのもう一つの特徴が、「Matrixyl® Morphomics」の配合だ。
ペプチド系整肌原料であるMatrixyl® Morphomicsを3%配合。
さらに、
- セラミドEOP
- セラミドNG
- セラミドNP
- セラミドAG
- セラミドAP
という5種類のヒト型セラミドを組み合わせている。
そのほか、パンテノール、サッカロミセス/コメ発酵液、エクトイン、スクワラン、ホホバ種子油なども配合する。
商品名ではバクチオールを前面に出しているが、実際には「バクチオール+ペプチド+セラミド+発酵由来成分」を組み合わせた処方になっている。
「高濃度バクチオール=重いクリーム?」を実際に検証
クリームは、やわらかく伸ばしやすい質感。
スクワランやホホバ種子油を使用しているため、オイルフリーのナイアシンアミド美容液よりしっとりするが、実際に塗布すると強い膜感や重たいベタつきは比較的少なかった。
ナイアシンアミド美容液を先に使い、その後にバクチオールクリームを重ねると、
美容液で軽く整える
→ クリームで油分とうるおいを補う
という組み合わせになる。
どちらもグリセリンフリーで、重たいスキンケアが苦手な人でも組み合わせやすい設計だった。
ただし、バクチオールはレチノールそのものではないものの、化粧品成分による刺激の感じ方には個人差がある。
実際、REVIEW PRESSが調査した口コミには、使用後に赤みを感じたという投稿も確認されたため、肌が敏感な場合は少量から試すなど慎重に取り入れたい。
Qoo10では100件超のレビュー “成分買い”ユーザーの反応は
REVIEW PRESSではWeb上の口コミも調査している。
調査時点でQoo10における「ナイアシンアミド 5.0 セラム」は5点満点中4.7、134件。
「バクチオール 2.5 クリーム」は4.4、106件となっていた。
ナイアシンアミド美容液では、ベタつきにくさやグリセリンフリーの処方、価格と容量を評価する声が見られた一方、保湿力は控えめという意見もあった。
バクチオールクリームについては、ベタつきにくい使用感や成分構成を評価する声がある一方、敏感肌で赤みを感じたという口コミも確認されている。
高濃度を売りにする化粧品だからこそ、「濃度が高ければ高いほど優れている」と単純に考えるのではなく、使用感や肌との相性まで含めて選ぶことが重要だ。
2026年には「ビタミンC10%」も投入
The LOCOSIMの商品展開を見ると、成分濃度を前面に出す戦略はナイアシンアミドとバクチオールだけではない。
2026年2月には、ビタミンCを10%配合した「Vitamin C 10.0 Serum」を発売。
現在の公式ラインアップには、「Vitamin C 10.0 Serum」「Niacinamide 5.0 Serum」「Bakuchiol 2.5 Cream」に加え、グラナクティブレチノイドを前面に出した美容液・クリームも並んでいる。
商品名を見ただけで、主役の成分と濃度を理解できる。
多くの化粧品がイメージや独自の商品名を打ち出す中、The LOCOSIMはむしろ成分表示そのものをブランドデザインにしている。
「何となく良さそう」から「何%入っているか」へ
今回、REVIEW PRESSが2商品を実際に使用して分かったのは、The LOCOSIMの特徴が単なる「高濃度化粧品」ではないことだ。
ナイアシンアミド5%を配合した美容液は、80mL・2,750円という容量と価格に加え、多重層リポソーム、3種類のヒト型セラミド、パンテノールなどを組み合わせる。
バクチオール2.5%のクリームも、Matrixyl® Morphomics 3%や5種類のヒト型セラミドまで採用している。
その一方で、実際の使用感は2商品とも比較的軽く、強いベタつきを感じにくかった。
「どんなブランドなのか」より先に、「何の成分が何%入っているのか」を確認する。
化粧品の成分情報が消費者にも浸透するなか、こうした“濃度の見える化”は、今後の商品選びにおける一つの基準になる可能性がある。
高級感のあるパッケージやブランドストーリーを前面に出すのではなく、成分名と数字をそのまま商品名にするThe LOCOSIM。
美容市場で進む「ブランド買い」から「成分買い」への変化を象徴するブランドの一つとして、今後の展開にも注目されそうだ。
元記事:【ロコシム】ナイアシンアミド5.0セラムとバクチオール2.5クリームを実レビュー!


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