Makuakeで達成率652%、南イタリアの色彩を“日本製の財布”に Azzurro e Bianca「Bianca」を実使用検証

南イタリア・アマルフィの「青い海」「白い街並み」「黄色いレモン」を、1つの財布の中に再現する。
そんなユニークな発想から生まれたのが、レザーブランド「Azzurro e Bianca(アズーロ・エ・ビアンカ)」の二つ折り財布「Bianca」だ。
外側は落ち着いたウォームホワイト。しかし財布を開くと、一転して鮮やかなコバルトブルーが広がり、さらに札入れや小銭入れの裏側にはイエローが現れる。

一見するとイタリアブランドのようなデザインだが、実際の製品はイタリア・MASTROTTO社製の牛革を使い、日本の職人が型紙作りから縫製まで国内で仕立てる「ITALIA×JAPAN」の財布となっている。
ブランドは2023年、Makuakeでの応援購入をきっかけにスタート。初の「Bianca」プロジェクトでは106人から195万6,650円を集め、目標達成率652%を記録した。
その後2024年には第2弾モデル「Azzurro」を投入し、2026年にはブランドの展開を本格化するため株式会社MUTOCO企画を設立している。
レビュー特化メディア「REVIEW PRESS」は2026年8月29日、「Bianca コバルト」を実際に使用。革の質感や収納力、携帯性、交通系ICカードの使いやすさまで検証した。

Makuake652%達成から始まったレザーブランド
Azzurro e Biancaは2023年に誕生したレザーブランド。
ブランド名の「Azzurro e Bianca」は、南イタリア・アマルフィ地方の青い空や海を意味する「Azzurro」と、白い街並みをイメージした「Bianca」に由来する。
ブランドの原点にあるのは、運営者がイタリアで生活し、仕事をするなかで出会った現地の色彩だという。
地中海の深い青、太陽に照らされたレモンの黄色、オリーブ畑の緑、街に咲く花々。
そうしたイタリアの色彩を日本の日常へ届けることをコンセプトとしている。
特徴的なのは、海外製品をそのまま日本へ輸入するのではなく、イタリアの素材や色彩と、日本国内のものづくりを組み合わせていることだ。
ブランド初の商品となった「Bianca」は、2023年にMakuakeへ登場。
初回プロジェクトながら、106人のサポーターから195万6,650円の応援購入を集め、達成率は652%となった。
翌2024年には、Bianca購入者から寄せられた意見をもとに、よりビジネスシーンで使いやすい第2弾モデル「Azzurro」を発表。こちらも達成率324%を記録している。
そして2026年には株式会社MUTOCO企画を設立。
クラウドファンディングからスタートした小規模ブランドが、法人化を経て本格的なレザーブランドへと成長している。
なぜ「白い財布」なのか
Biancaシリーズでまず目を引くのが、外装に使われているウォームホワイトだ。
財布ではブラックやブラウン、ネイビーといった汚れの目立ちにくい色が定番だが、Bianca Collectionではあえて外側を白系カラーで統一している。
ブランド側によると、この白は南イタリア・アマルフィの白い街並みをイメージしたもの。
財布を閉じている時は落ち着いた白を基調としながら、開いた瞬間に鮮やかなイタリアンカラーが現れる。
「外はシンプル、中には遊び心」というコントラストを狙ったデザインだ。
今回REVIEW PRESSが検証した「Bianca コバルト」では、
- 外側:ウォームホワイト
- 内側:コバルトブルー
- 裏布:イエロー
という3色を使用。
コバルトブルーは地中海、ウォームホワイトはアマルフィの白い街並み、イエローは現地で実るレモンをイメージしている。
財布を閉じている状態ではかなりシンプルだが、支払い時に開くと印象が大きく変わる。
全面を派手なカラーにするのではなく、「使う本人だけが普段見える色」を内側に配置するのがBiancaのデザイン上の特徴だ。
イタリア最大級タンナー「MASTROTTO」の牛革を採用
見た目だけでなく、素材もイタリア製だ。
Biancaには、イタリアのタンナー「MASTROTTO(マストロット)」社製の牛革を採用している。
公式販売ページでは、発色の美しさに加え、日常使用を考慮したシュリンクレザーを使用していると説明されている。
REVIEW PRESSが実物を触ったところ、革は比較的柔らかく、硬いブライドルレザー系の財布とは異なる、手になじみやすい質感だった。
特に印象的だったのが発色。
単純な「白・青・黄色」という原色的な印象ではなく、外側の白はわずかに温かみがあり、内側のブルーも深みのある色合いになっている。
写真だけでは派手に見えるものの、実際に手に取ると比較的上品な印象だった。
イタリア革を、日本の職人が国内で一貫生産
Biancaが「イタリアンレザー財布」で終わらない理由が、製造工程にある。
製造を担当するのは株式会社駒屋。
イタリアから輸入したMASTROTTO社製の牛革を使い、型紙作りから裁断、縫製、仕上げまで日本国内で行っている。
REVIEW PRESSでも実物の縫製や革の処理を確認したところ、ヘリ返しや化粧ネンなど細部まで丁寧に仕上げられていた。
ブランド側が掲げる、
イタリアの色彩・素材 × 日本のものづくり
というコンセプトが、単なるイメージではなく実際の製造工程にも反映されている。
近年は海外生産によって価格を抑えたレザー製品も多いなか、Biancaは21,000円(税込)という価格で国内生産を維持している。
約10.6×8.6cmでも「札・カード・小銭」を全部収納
デザイン重視の財布では収納力が犠牲になるケースもある。
そこでREVIEW PRESSでは、実際に紙幣・カード・小銭を入れて収納力も検証した。
本体サイズは約106×86×23mm。

手のひらに収まりやすい二つ折りサイズながら、
- 札入れ:2か所
- カード入れ:6か所
- ミニポケット:1か所
- ホック付き小銭入れ:1か所
を搭載している。
検証では、カード類約6枚、紙幣約7枚、小銭約15枚程度を収納できた。
また、札入れが2室に分かれているため、紙幣とレシートを分けたり、千円札と一万円札を分けたりと使い分けられる。
小銭入れも大きく開き、硬貨を確認しやすい構造だった。
キャッシュレス化によって財布の小型化が進む一方、「現金を完全には手放せない」という人も少なくない。
Biancaはカードケースほど小さくせず、長財布ほど大きくもない。
現金とキャッシュレスを併用する現在の生活に合わせた、中間サイズの財布といえる。

実測約83g、交通系ICカードも財布のままタッチ
携帯性も実際に検証した。
REVIEW PRESSによる実測重量は約83g。
一般的なスマートフォンより大幅に軽く、ポケットや小型バッグに入れて持ち運びやすかった。
さらに、財布の裏側にはリアポケットを搭載。
ここに交通系ICカードを収納した状態で改札へかざしたところ、財布からカードを取り出さずにタッチできた。
クレジットカード、現金、小銭に加えて交通系ICカードまで一つにまとめられるため、通勤・通学で公共交通機関を利用する人にも実用的な構造だ。
「デザイン性の高い革財布」という第一印象に対し、実際に使うと日常動作までかなり考えられていた。
弱点は“白”だからこその色移り
一方、実使用で気になった点もある。
最大の注意点は、ウォームホワイトという外装色だ。
ブラックやブラウンの財布に比べれば、どうしても汚れや色移りには気を遣う。
特に雨などで濡れたデニムや濃色のバッグと長時間接触すると、色が移る可能性があるため注意が必要だ。
ブランド側も「白い財布は汚れやすいのではないか」という懸念を商品開発時に認識しており、その対策として素材選定に時間をかけたという。
採用したMASTROTTO社製シュリンクレザーは、発色だけでなく日常使用時の汗や汚れにも配慮された素材として選ばれている。
ただし、「汚れても気にせずズボンのポケットへ入れたい」という使い方なら、濃色の財布の方が扱いやすい。
白というデザイン性と、日常的な扱いやすさのトレードオフは理解しておきたい。
「キャッシュレス時代」でもカード6枚という割り切り
もう一つのデメリットはカード収納。
カードポケットは6か所のため、10枚、15枚と大量のカードを持ち歩く用途には向かない。
一方、クレジットカード、運転免許証、キャッシュカードなど必要なものを5〜6枚程度に絞っている人なら十分な容量となる。
ここにもキャッシュレス化を前提とした設計思想が見える。
「財布の中にすべてを入れる」のではなく、必要最低限のカードと現金をコンパクトに持ち歩くことを想定した財布だ。
父の日・母の日、「ギフト財布」としても評価
REVIEW PRESSでは、購入者によるWeb上の口コミも調査した。
確認できたレビューでは、「父の日にプレゼントして喜ばれた」「使い始めた初日に何人かから褒められた」「母の日にプレゼントした」など、デザインや使いやすさに加えてギフト用途で購入したという声が複数見られた。
外側はシンプルながら、開くと大胆に色が変わるため、ブラックやブラウンの定番財布とは違ったプレゼントを探す場合にも選択肢になりやすい。
ブランドオリジナルの化粧箱も付属する。
“ブランドロゴ”ではなく「色」で差別化するレザーブランド
高級財布市場では、ブランドロゴやモノグラムなど、ブランドそのものを視覚的に主張する商品が少なくない。
一方、Azzurro e Biancaが前面に出しているのはロゴではなく「色」だ。
外側はウォームホワイト。開けば地中海を思わせるコバルトブルー。さらに奥にはレモンをイメージしたイエロー。
南イタリアの風景を財布の構造そのものへ落とし込み、そこにイタリア製レザーと日本の職人技を組み合わせる。
ブランドはこのコンセプトで2023年のMakuake初挑戦から652%を達成し、2026年には法人化へと進んだ。
今回REVIEW PRESSが実際に使用してみても、魅力は色使いだけではなかった。
約83gという軽さ、札入れ2室、カード6枚、小銭入れ、交通系ICカード対応など、日常用財布としての実用性も備えている。
「海外ブランドの財布を買う」のでも、「日本製の無難な財布を選ぶ」のでもない。
イタリアの色彩と日本のものづくりを組み合わせることで、その中間に新しい選択肢を生み出したAzzurro e Bianca。
クラウドファンディングから始まった小規模レザーブランドが、どこまで市場を広げていくのか。
“色から選ぶ日本製財布”という新しいポジションの今後にも注目したい。
元記事:【Azzurro e Bianca】二つ折り財布「Bianca」コバルトをレビュー


コメント